三島歯科が考える『義歯・入れ歯』治療 denture
『義歯』は歯を失ったときに歯のない部分に装着し、自分の歯の代わりとして使うもので、一般的に『入れ歯』として知られています。
入れ歯の種類は大きく2つに分かれます。歯が1本でも残っているときには、残っている歯に固定して支える『部分入れ歯』、すべての歯がないときには『総入れ歯』を装着します。
両者それぞれ種類がありますが、健康保険が適用される保険診療のもの、健康保険が適用されない自費診療のものがあります。
保険の入れ歯は低価格でつくれますが、使える素材が制限されているため、使用感や噛み心地、見た目など患者さまのご希望に沿えないことがあります。歯のない状態は避けられ、噛めるようになるので、入れ歯としての必要最低限の役割は果たせますが、機能性や審美性を追求することはできません。
また、保険診療の入れ歯の場合、一度つくったら、別の歯科医院に通院したとしても6ヵ月経たないと新しい入れ歯をつくれません。
自費診療の入れ歯は高額ですが、使える素材に制限がありません。そのため、使用感や噛み心地、見た目など患者さまのご希望に沿ったものをつくれます。機能性や審美性を追求できるので、食事や会話などに不自由せず、見た目を気にするストレスもなく、快適に過ごせます。
食事や会話は日常生活に欠かせませんが、それらにストレスを感じることでQOL(Quality of Life:生活の質)が低下し、心身の健康が維持できなくなってしまいます。
患者さまに心身の健康を維持・向上していただくためにも、当院では『金属床義歯』や『アタッチメント義歯』など自費の入れ歯をご提案しています。もちろん、無理に自費診療の入れ歯をおすすめするということではありません。ご希望やご予算に応じた入れ歯づくりを目指し、患者さまにご満足いただけるよう努めています。
「違和感がある」「留め金が目立つ」など、いまお使いの入れ歯にお悩みのある方、これから入れ歯をつくりたいという方は、ぜひご相談ください。
相談会のご予約・お問い合わせ
当院では定期的に『インプラント・歯並び・義歯相談会』を開催しています。
参加費用はいただいておりませんので、まずはお気軽にご相談ください。
月・水・金 9:30〜12:30 / 14:00〜19:30
火・木・祝日 9:30〜12:30 / 14:00〜18:00
土 8:30〜13:00
【休診日】日曜
部分義歯(部分入れ歯)と
総義歯(総入れ歯)の違い
difference
歯が1本でも残っている場合は、『部分入れ歯』を使います。一般的な部分入れ歯は、残っている歯に留め金を掛け固定して支えます。しかし留め金が目立つうえ、支える歯にも負担がかかってしまいます。
一方、すべての歯がないときには『総入れ歯』を使います。人工歯が並ぶ歯肉に見立てたピンク色の部分は、総入れ歯の土台部分にあたり、『床』(しょう)とよばれています。その部分を上顎または下の顎堤(歯が生えていた歯肉部分)に吸着させて固定する入れ歯です。保険診療だと、装着時に厚みや痛みを感じたりすることがありますが、自費診療であればお口の中での違和感をほとんど感じない入れ歯なども選べます。
義歯・入れ歯の種類 type
保険適用の入れ歯(レジン床/プラスチック)
レジン床義歯
歯肉に吸着させる床の部分がレジン(プラスチック)でつくられた入れ歯です。保険診療なので低価格ですみ、ほとんどの症状に適用できます。修理も簡単に済ませられます。しかし厚みがあり熱が伝わりにくいので、食べ物の温度を感じにくくなります。また、人によっては装着時に違和感を覚えることがあります。
一般的に、レジンはほかの素材に比べ適合性がやや劣るといわれていますが、最近ではこの弱点を改善できるレジン床義歯も開発されています。
- レジン床義歯のメリット
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- 簡単に修正できる
- 歯を失ったばかりで歯肉の状態が安定していなくても装着できる
- 保険診療でつくれるので、低価格ですむ
- レジン床義歯のデメリット
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- 噛む力が天然歯の約10~20%と弱い
- お口の中の違和感が強い
- 食べ物・飲み物の温度を感じにくく、食事を充分に楽しめない
- 顎の骨が徐々に痩せるため、少しずつ合わなくなってくる
- 落ちたり外れたりしやすい
- お口の中が乾きやすい
- 吸水性があり、汚れが付きやすい
- 壊れやすい
保険外診療(自費)の入れ歯
金属床義歯(チタン床・コバルト床)
『金属床義歯』は、入れ歯の床(歯肉に吸着させて人工歯を支える部分)がチタンなどの金属でできている入れ歯です。
- 金属床義歯のメリット
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- フィット感に優れ、違和感が少ない
- 食べ物や飲み物の温度を感じられるので、おいしく食事ができる
- 汚れがつきにくいので、清潔な状態で使える
- 金属床義歯のデメリット
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- 金属アレルギーになる心配がある
- 破損すると修理が難しい
アタッチメント義歯(マグネットデンチャー)
『アタッチメント義歯』は、歯根に金属を埋め込み、入れ歯に小型磁石を取り付けた入れ歯です。
- アタッチメント義歯のメリット
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- 留め金がないので、審美性に優れている
- 強力な磁力で固定するので、がたつかず安定感がある
- 磁力で自然に固定されるので、取り外しが簡単で使いやすい
- アタッチメント義歯のデメリット
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- 歯根が残っている方にしか適用できない
- 費用が高額になる
金属床義歯やアタッチメント義歯をご検討の方は、まずはお気軽にご来院ください。症状を拝見し、適用できるかどうか診断させていただきます。
金属床義歯やアタッチメント義歯を希望されても、症状やライフスタイルによってはほかの入れ歯や『ブリッジ』(両隣の歯を支えとして人工歯を入れる治療法)、『インプラント』(人工歯根と人工歯を自分の歯の代わりとする治療法)のほうが適していることもあるので、ご相談のうえで治療方法をご提案します。
義歯・入れ歯のリスク・副作用
- 強い力をかけることにより破損することがあります。
- 土台となるご自身の歯に負担がかかります。
- 耐久性がやや劣るため、数年後に再作製が必要になることがあります。
- 素材によっては洗浄のための専用洗剤が必要になることがあります。
- 残った歯の状態によっては、作ることができないことがあります
- 破損した場合、修理に時間がかかることがあります。
- 金属床の場合、種類によってはアレルギーが出ることがあります。
- 加齢によるお口の中の変化により、定期的に調整が必要になることがあります。